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設計事例

CHUNICHI DESIGN

FOCUS

クリニック/ 内科

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きむら内科小児科クリニック

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街のランドマークを目指して 名古屋市緑区

名古屋市の住宅街の一角に位置する、内科・小児科クリニックの建替計画です。

長らくこの地域で親しまれたクリニックのリニューアルに際して、"街のランドマークとなるような建物としたい"というお客様の想いを実現させたプロジェクトです。
計画地は『第一種低層住居専用地域』に位置し、厳しい建築制限のある敷地ですが、建物のボリュームを分節することで高さを抑えながらも奥行を感じさせる外観としました。
内部の動線計画の効率化により、限られた面積の中で『内科・小児科を行う一般診療』『発熱外来』『自費診療』の3エリア、計10室の診察室を設けています。

エクステリアでは、正面にインパクトのあるガラスキューブのボリュームを配置し、内側に木格子を設けることで存在感と同時に温かみのある雰囲気を演出しています。また、木格子のフレーム間にLED照明を配置することで、ナイトシーンではやさしく街を照らします。
インテリアでは、落ち着きのあるベージュや木目を基調として木格子・ガラス・植栽の配置バランスによって外部との調和を図り、室内にいながらも明るく開放的な空間を演出しました。

  • 竣工

    2023年6月

  • 用途

    診療所

  • 構造

    鉄骨造

  • 延面積

    377.84㎡

  • 階数

    2階

  • 備考

    第54回ストアフロントコンクール
    一般建築部門 金賞

診療エリアに合わせた3つのエントランス

『内科・小児科を行う一般診療』『発熱外来』『自費診療』の3つの診療エリアに対し、
それぞれ独立した入口を設けています。
一般診療はガラスキューブ状のボリュームに入口を設けて視認性・開放性を高めています。
発熱外来は清潔感のある『白』を基調とする一方で、
自費診療は高級感のある『黒』のタイルを基調とすることでシックな設えとしました。

木格子に囲まれた一般診療エリア

ガラスに囲まれた待合室は訪れた患者様に快適に過ごしていただけるよう様々な工夫を取り入れています。
内部に設けた木格子はデザイン性だけではなく、外部からの視線をコントロールする役割も持ちます。
また、強い日射が予想されるガラス面には電動ロールスクリーンと遮熱ガラスにより日射を制御し、
1年を通して快適な環境となるよう配慮しています。

内装は塗り壁調や木目調の壁紙を使用することでナチュラルな雰囲気にまとめ、
暗くなりがちな中待合には間接照明を施して柔らかな光が注ぐやさしい空間を演出しています。

 

待合室の一角には秘密基地のようなキッズコーナーを設けています。
待ち時間も楽しめる、思わず入りたくなるようなポップなデザインとしました。

清潔感のある発熱外来エリア

発熱外来のインテリアは清潔感のある白と温かみのある木目柄を基調としてまとめました。
このエリアの壁面とドアハンドルには『抗ウイルスコーティング』を施し、
患者様が安心して利用できるような工夫を施しています。

ホテルライクな自費診療エリア

自費診療エリアは床をカーペット敷きとし、一般診療エリアと雰囲気を変えて落ち着きのある空間としています。
使用する内装材は光沢や凹凸感のある素材を選定し、高級感を演出しています。