WORKS
設計事例
クリニックにリゾートテイストな非日常空間を。
愛知県常滑市
外観の特徴は曲線状に伸びた庇と窓前のアプローチである。
曲線状に伸びた庇は袖壁を設け、ドラッグストアの敷地と区別し役割をもたせた。膨張色である白を採用し、反らせることで「暖簾」のように存在感を出し、隣地に対し空間的に境目をつくっている。
軒裏は、天然木をつかった羽目板貼りとすることでリゾート施設のような仕上げとした。また、道路の向かいにある公園には森があり、庇の曲線と袖壁によって景色を切り取っている。借景の効果により、プライベートリゾートのような空間を醸し出し、非日常的な雰囲気を得た。また、常滑焼で有名な焼き物の町であり、地域のシンボルとなるよう壁面には焼き物であるタイルを使用している。
建物内に繋がる窓前のアプローチには、オリーブの樹やローズマリーなどの植栽を植え、天井を木目ルーバーにすることで自然を感じられる細工をしている。
内部空間には、素材感を持たせた材料のみを採用した。
床は石目、壁は木目とし、クリニックの顔となる受付壁面にはセメントにコーヒーを混ぜた材料を使用している。
受付から中待合にかけて、天井にルーバーを組むことで空間に連続性を持たせた。
また、ルーバーは目線が近いことから素材感ある天然木を採用し、空間に上質感を与えている。
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竣工
2018年8月
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用途
診療所
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構造
鉄骨造
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延面積
244.11㎡
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階数
2階