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設計事例

CHUNICHI DESIGN

FOCUS

自動車ショールーム

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トヨタモビリティ東京 有明店/レクサス 有明

  • トヨタモビリティ東京 有明店/レクサス 有明
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モビリティライフに寄り添う新型カーディーラー 東京都江東区

東京湾岸地区の中で、近年急激な開発が進められた街、有明を拠点とした新規店舗の計画です。
近隣には超高層マンション、小学校、有明テニスの森、有明コロシアムといったスケールの大きな建築物が多く建ち並ぶ地域で、“どのようにアピールし印象的なショールームをつくるのか”という大命題の下、プロジェクトを進めました。その中で、多くの課題や要求、お施主様や地域のお客様からの期待を抱え、計画から約3年を経て竣工を迎えたビックプロジェクトです。

店舗のファサードは、トヨタ・レクサス2つのブランドを表現したボリュームを雁行させ、重ね合わせることで全てのお客様を迎え入れるような形状としました。さらに、壁面を道路から20m程度後退させ、建物全体の輪郭を見せることで、お客様に驚きと感動を与えられるような迫力のあるファサードとしました。
トヨタ、レクサス各ショールームは2階に配置し、有明テニスの森の豊かな緑を眺望できる開放的な空間を演出しました。両ブランドのイメージはショールームごとに独立させ、この店舗の特徴である地域住民と店舗がつながる場所「有明ミライエ」を中央に配置した計画としています。「有明ミライエ」には、カフェカウンターやキッズスペースを設け、様々なイベントを開催し、車の購入や修理以外でも気軽に来店できるような、新たな試みを実現できる空間となります。
その他にも、洗車・コーティング専門業者をサービス工場内に設置したり、道路に面した屋外イベント広場を設け、これまでの自動車販売店のイメージを覆す、画期的でオリジナリティあふれる施設を実現しました。
トヨタによるお客様のモビリティライフに寄り添う拠点として、カーディーラーの新たなあり方を建築を通して追求した作品です。

  • 竣工

    2023年3月

  • 用途

    自動車ショールーム及び自動車修理工場

  • 構造

    鉄骨造

  • 延面積

    5,994.54㎡

  • 階数

    2階(タワーパーキング2棟)

イベント広場として地域のにぎわいの中心を演出

主要道路から20mほど後退した位置に建物を配置することで、多目的に使用できる広場スペースが生まれました。
カーディーラーとして、展示車を並べることはもちろん、キッチンカーや子どもの体験イベント、
多様に利用できる屋外広場として、地域と連携しながらにぎわいの中心になるよう計画を行いました。

ブランドイメージを保ちながらも進化を続けるレクサスショールーム

レクサスの確固たるブランドイメージを保つため、独立した専用のエントランスを設けお客様を迎えます。
ショールーム内において、トヨタ側のエリアとは直接アクセスできないような計画としています。
オーナーズラウンジは最も奥に配置し、有明テニスの森の緑を眺望できる静かで落ち着きのある空間としました。
レクサスのオリジナルグッズは、年々ニーズが高まっているため、多くの展示棚を効果的に配置しております。
個室の商談を行うコンサルティングデスクは、来店する人数や属性に応じて数種類の設えとし、
キッズルームと一体化して利用ができる部屋など、新たな試みを行っています。

先進的な技術を活かしたショールーム

IT技術の進歩は、これまでのショールームのあり方に変化を与えました。
200インチを超える大きなモニターは、複数の展示車を並べる必要性を無くし
さらにお客様の要望に応じた自動車のカスタマイズも、画面内で可視化できるようになっています。
有明店は、ロボットによる飲み物の提供や、半円筒形モニターによる全く新たなコンテンツの体験など
挑戦的な試みを行ったカーディーラーの旗艦店です。

特別な日を演出する納車コーナー

納車日は、今日まで移動を共にしたマイカーとのお別れと
これから色々な場所へ一緒に行くことになる新たな車と出会う特別な日です。
新旧の2台を並ばせることのできる唯一の日に、お客様の思い出に残してただけるよう
可動間仕切壁によって2室を1室にできる設えとした納車室を用意しました。

40mを超える2棟のタワーパーキング

トヨタ・レクサス統一店舗として、メーカーが製造する全車種の販売が可能となり
ショールームにみえるお客様は、より多くの展示車や試乗車が見ることができるというご期待を持って訪れます。
そのような期待を受け、雨風を受けない屋内にて保管ができ、ショールームに直接アクセスが可能な
タワーパーキングを採用しました。
40m級のタワーパーキングは、広告塔としてシンボリックに2棟建ち並び、広範囲に店舗の存在をアピールします。
自動車のストックである大きなボリュームを活かした計画が実現しました。

新たなサービス「有明ミライエ」

有明の地域の方を中心にお客様への新たなサービスとして、「有明ミライエ」という空間をつくりました。
固定した使い方ではなく、時には子ども向けのイベント会場であったり、様々な体験教室であったりと
地域の交流の場として多様なニーズに柔軟に対応できるよう心がけました。
太陽の光や空を感じさせる調光調色機能のあるトップライト型の照明を採用することで
室内的用途でも、屋外的用途でも対応ができるような設えとしました。
併設しているカフェカウンターは、トヨタ、レクサスどちらのショールームからも利用ができ、
車でお越しの方にも楽しんでいただけるノンアルコールカクテルを提供しています。

働く人への新しい試み

 

有明店は2店舗を統合した店舗であり、働くスタッフの人数も他の店舗より多いため、
スタッフが使用するバックヤードの各室は、両ブランド共用とすることでゆとりを持った計画としました。
また、事務室はフリーアドレスを採用し、業務内容や出勤人数に応じて、家具の選定レイアウトを行っています。
会議室や休憩室などの設えも、これまでの仕様を一新させ、働く環境の改善を図った店舗となります。

カーボンニュートラルを目指したカーディーラー

カーボンニュートラルを考慮し、環境に配慮した店舗づくりとして、様々な挑戦を行いました。
BEMSによって集計している既存店の電気やガス使用量のデータから、
有明店のスペックにおける排出二酸化炭素の想定値を算出し、ガラスや断熱材の見直し、
外部ルーバーやルーフシェードといった遮熱効果の狙った外気負荷低減措置の採用を行いました。
不足分はクリーンエネルギーの購入によって、カーボンニュートラルを目指しました。