整備前の諸問題について

住民や観光客の主要なアクセス手段は自家用車であり、敷地内の駐車場や周辺の民間駐車場に加え、繁忙期は臨時駐車場も開設されます。しかし繁忙期となると多数の観光客により交通渋滞が発生し、住民の生活にも支障をきたしていました。原因は駐車台数の不足だけではなく、敷地内の一車線・一方通行が考えられました。

旧観光センターは竣工から約50年が経過しており老朽化が著しく施設内外の商業施設も撤退が続き、観光拠点としての機能が低下していました。
整備中/海上交通運営を続けながら

旧観光センターの解体に伴い、篠島・日間賀島へのチケット販売および運営機能が一時的に失われます。整備(工事)中でも観光客および町民の利用が継続できるように、仮設のチケット売場を建設しました。高速船乗り場までの仮設動線に配慮した配置としています。また港湾道路を付け替えることによって平面駐車場の敷地を拡張し、新しく立体駐車場を建設する準備をします。
整備後/駐車・交通の利便性の向上のために

観光センターの建替えのほか、新立体駐車場(P1)の建設と旧店舗敷地を撤去して平面駐車場(P2)とし、整備前より駐車台数を増やしました。また島民の定期駐車場の範囲を既設立体駐車場の1階まで拡張し、島民への利便性にも配慮しました。

事業敷地内の入口に駐車場P1、P2の満空表示のサインを設置し、運転者に敷地内の満空情報を知らせます。また新立体駐車場の敷地の一部を待機車路として利用します。渋滞時でも通り抜け出来るため渋滞の悪化を防ぎます。また新立体駐車場の敷地の余剰スペースを広場とし、歩行者のアメニティに配慮しています。

デザイン/誰からも愛される、町の起点となるように

新観光センターは、灯台とセイル(帆)をモチーフとした形状を均質に配置した外観としました。港湾の情景に違和感なく存在させながらも、新しさを感じさせることを目指しています。

1階のチケット売場兼待合スペースは繁忙期の混雑に備えて、整列スペースを広く確保しています。

1階の土産物店と軽食コーナーの中央を待合室兼フードコートとしています。地域で有名な飲食グループがテナントとして参入し、観光の目的地になることもねらっています。

吹抜けの中央では3階まで通じる階段と、吹抜け両面に投影される大画面の映像が合わさるダイナミックな空間が来訪者を魅了します。地域の情報発信や映画など、さまざまなイベントにも利用され、この場所から町の良さを知り、またそこへ向かいたくなるような観光拠点を目指しています。