WORKS
設計事例
傾斜地に「浮遊感」を持たせる2つのボックス
愛知県半田市
地域に長く親しまれてきた耳鼻咽喉科クリニックの建て替え計画です。
敷地は人通りと交通量の多い前面道路に面しており、視認性に優れた立地です。
外観は、ダークグレーのボックスとホワイトのボックスが重なり合ったような構成としています。
傾斜のある敷地を活かし、それぞれのボックスをずらすとともに巾木と外壁ラインをずらすことで、建物全体に奥行きと動きを与え「浮遊感」のある外観としました。
夕景には、外部および内部に施された間接照明が建物をより一層際立たせます。
待合室には大きな開口部を設け、室内の光や人の気配が外部へとやわらかく伝わるよう計画しました。一方で、腰壁に十分な奥行きと高さを持たせることで、外部からの視線を適度に遮り、患者様のプライバシーにも配慮しています。
内装は、素材感と色味を統一し、空間全体としての調和を図りました。
濃淡のある素材構成に加え天井や一部の壁面に木目を取り入れることで、落ち着きと温もりを感じられる空間を目指しました。
また、折り上げ天井の間接照明やカウンター下部の間接照明が空間に奥行きを生み出し、穏やかで安心感のある雰囲気を醸し出しています。
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竣工
2025年7月
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用途
診療所
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構造
鉄骨造
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延面積
267.40㎡
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階数
2階