配置計画
要望の駐車台数と二か所の出入口を確保するため、二段に分かれた土地を造成し、風致地区及び緑化率規制による、樹木の配置バランスを考慮しながら、緑地の必要面積を確保をしています。また、間知石積みと計画建物との離隔などを考慮していくと、自ずと現在の位置に計画建物が配置されましたが、道路に面して建物が正対していないためアプローチに奥行き感が生まれ、シークエンシャルな表情を見せることができています。
東面は丘を越え下ってきた視点をとらえるように大きな開口部を設けています。
待合スペース
受付手前が皮膚科、小児皮膚科の待合、廊下左手奥に美容皮膚科の待合があります。
皮膚科、小児皮膚科は開放的で優しい光に包まれた空間とし、楽し気なキッズスペースを設けています。
中庭に面した落着きある美容エリア
美容皮膚科は、落ち着いた雰囲気にするため、少し奥まった場所に設けています。各処置室は、来院者とのプライバシーに配慮と、プライベート感を持たせるため、雁行した配置としています。
平面が建ち現われる雁行立面
敷地条件と要望条件に合わせた平面計画をベースに、建物としてそれ自体がひとつのアイコンとなるような立面計画としました。前面道路はなだらかな上り坂からの視線を意識した雁行型の形状としています。また、壁の立ち上がりを奥に行くほど低くしているため、パースの効いた立面としています。