WORKS
設計事例
伸びやかな庇が織りなす軽快なファサード
愛知県東海市
平成10年より長きにわたり地域医療に貢献してきたクリニックの建替計画です。
建物を敷地南側へ配置し、安定した採光を取り込むと共に低層ボリュームを交通量の多い県道側とすることで、視認性を高める計画としました。また、東西に渡り高低差を持った敷地に対応するため、スロープを設けて敷地を横断できる車両動線を確保しています。
外観は建物の外周動線に沿うように庇を設けることで、伸びやかな水平ラインが織りなすシャープな形状とすると共に、やさしく落ち着いた印象を与えるアースカラーをベースとした色調を採用しました。また、建物側に設えた化粧ブロックがファサードのアクセントとなり、立体的なデザインを演出しています。
インテリアには木目を基調とした柔らかく温かみのある素材を採用し、患者様に安心してくつろいで頂ける空間としました。外部の軒裏と室内の天井を連続したマテリアルとすることで、間口の長い空間を活かした開放的な待合室としました。
また、壁面に設置されたルームエアコンはリズミカルなルーバーによって巧みに隠蔽し、インテリアの一部となるようデザインすると共に、部屋全体の色調を抑えたカラースキームとすることでルーバーや照明などの装飾と調和のとれた軽快で繊細な空間を演出しました。
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竣工
2025年5月
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用途
診療所
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構造
鉄骨造
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延面積
279.43㎡
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階数
2階