高圧線による建築の制約は建物デザインの特徴に
敷地上空には高圧線が通り、建物の建築に制限がかかり3F以上をセットバックさせた
形状は2Fをより強調する特徴の一つとして外観デザインに反映させています。
またセットバックした3F以上のデザインは既設の建物に合わせ、
既設棟から新棟まで一群の施設として大きく認識させています。
広々としたピロティ
1年を通し天候に左右されることなく行われる健診・検査に対応する為
正面玄関横に車で寄りつける計画としています。
開放的な吹き抜けのあるエントランスホール
入口を抜けると広がる吹き抜け空間。天井も段々に高くし、2Fの健診受付へと促しています。
吹き抜け空間を際立たせるように1F天井際にはライン照明を施しました。
北面採光のやわらかな光が入る健診待合
エスカレーターの先にある健診待合は照明をランダムに配置し、あえて規則性を持たせないことで
将来の座席レイアウト変更時に制約とならない工夫を行っています。
雁行型受付カウンターで利用者のプライバシーに配慮
受付を少しづつずらした雁行式の受付カウンターとし
隣で受付をされる方の目線が気になりにくいレイアウトとしています。
1F、2Fの健診エリアをつなぐ開放的な階段
1F-2Fの健診動線となる階段はガラス手摺とし、明るさと開放性のある空間としています。
健診中待合
メインの健診エリアでは男性専用、女性専用と分けきらずフロアの動線計画によって男女が
隣り合って座ることのない工夫をしています。
女性専用健診ルーム
女性専用待合はクロスのアクセントライン、間接照明により落ち着きのある空間としました。
特別な個室健診ルーム
「黄色いマリーゴールド」と名付けた特別な健診ルームを設けています。
専用動線により一般の方と顔を合わせることなく、健診が可能です。
木目調の内装の中に一部光沢のある花柄をアクセントとして使用しています。
健診後に利用できるカフェテリア
食事エリアは磁器質タイルとしメンテナンスを容易にする素材としました。
ラウンジエリアはガラスパーティションで区切られた先にあり
床材はタイルカーペット敷きとし、寛ぎやすい空間となっています。
敢えてあいまいに繋がることで目的に合わせて選択しやすい2つの空間としました。
会議室前ホワイエ
会議室の前は混雑時を想定し、ゆとりのあるホワイエとしています。
移動観覧席を備えた大会議室
観覧席は大人数時は後列に、小会議時は前列に移動できます。
用途・規模に合わせた可変的な利用ができる会議室となりました。