岐阜市金華山の麓に位置する病院です。
開院より40年以上が経過し、建物の老朽化や増え続ける医療需要に対応するため、北館（新館）の増築、南館（旧館）の耐震補強・内装改修という大規模なリニューアルを実施しました。

外観は、ライトベージュとグレーをリズムよく配置し、シンプルで落ち着いた佇まいを実現しました。
ライトベージュは「やすらぎの病院」を象徴し、患者様に穏やかな印象を与え、グレーは医療の「先進性」と「信頼感」を表現しました。
さらに、ダークグレーの水平ラインをアクセントとして置くことで、全体を引き締めながら、洗練されたモダンな外観を実現しています。

内装は、高級感と温もりを感じさせる設えとしました。
壁面や床材には、ライトグレーやアイボリーを用いて、高級感と落ち着きを表現し、木目素材をアクセントに採用することで、冷たい印象になりがちな医療施設の空間に自然の温もりを加えました。
北館の2階と4階、南館の3階と4階に位置する病棟では、各フロアごとに異なるアクセントカラーを採用し、患者様や病院スタッフがどの病棟にいるか直感的にわかるよう配慮しました。

今回のリニューアルでは、北館と南館が別敷地に位置するため、両館を繋ぐ渡り廊下を道路上空に設置しました。
この渡り廊下により、患者様や病院スタッフの安全性を確保しつつ、動線が効率化しスムーズな移動が可能となりました。