刈谷市内の幹線道路沿いに位置する、1956年創業の眼科クリニックの建て替え計画です。

建物配置は、患者様の車両動線や駐車台数の確保を考慮して、幹線道路からやや奥まった位置としました。

エクステリアは、大型のルーバーとガラスでファサードを構成することで、奥まった配置でも幹線道路からの視認性を高めるデザインとしました。
また、大型のルーバーは金物を見せない固定方法とし、ガラスカーテンウォールのマリオンは極力減らすことで、すっきりとした印象を持たせました。
日没後にはライトアップされ、日中の明るく開放的なクリニックとは一変し、落ち着きや高級感を漂わせるクリニックへと変貌します。
エントランスには茶系の磁器質タイルを採用し、シックな印象を与えつつ、患者様を優しく出迎えます。
インテリアは、清潔感のある白を基調に、木目調と石目調の仕上げを組み合わせて採用することで、全体的に落ち着いた雰囲気とし、患者様の緊張感を和らげて居心地のいい空間となるようなデザインを目指しました。

診察室の扉には大きな数字のサイン、待合室にはトイレの利用状況が分かるサインを設置するなど、ご高齢の方や体の不自由な方にも分かりやすく使いやすいサイン計画としました。